毎日のオレンジジュース1杯で認知症予防
「コップ1杯のオレンジジュースを毎日飲み続ければ、認知症のリスクが50%下がる」という研究結果が発表された。
米ハーバード大学のチャンジョン・ユアン氏率いるチームがこの研究を行い、米国神経学アカデミー学会の学術誌「神経学」に結果を発表した。
対象となったのは米国の男性2万7842人で、調査を開始した1986年の時点での平均年齢は51歳だった。
野菜と果物、果物でできた100%オレンジジュースの摂取がどれほど後年の脳の主観的な認知機能に影響するかを調べるため、20年近くにわたり調査を行った。
アンケート、テストを実施
「神経学」によると、参加者は2002年まで4年おきに、食事内容に関するアンケートに答えた。その後、2008年と2012年に主観的な認知機能を見るためのテストを行った。内容は、思考能力テストと記憶能力テストだ。
結果は、野菜、果物、100%ジュースを多く摂った人ほど、認知機能が衰えにくいことがわかったという。
参加者のうち、野菜を最も多く摂ったグループは、1日のうちに6皿分の野菜を食べた。最も少なかったグループは1日に2皿分の野菜しか摂らなかった。
これが年齢を経た時に脳の健康にどれほど影響しているかを調べるために、平均年齢が73歳に達した時に、前述のテストをそれぞれ行った。
テストの結果、認知機能が衰えておりテストの結果が悪かった、という人の割合は、野菜を最も多く食べたグループでは6.6%だった一方で、野菜の摂取量が最も少なかったグループでは7.9%だった。また、野菜を最も多く食べたグループは、最も少なかったグループと比べ思考能力が衰えるリスクが34%低かった。
野菜やオレンジジュースは効果あり。ただし果糖に注意
オレンジジュースの摂取に関しては、コップ1杯分を毎日飲んでいる人の中で、認知機能の衰えを示した人の割合は6.9%だった。一方でオレンジ・ジュースを飲む頻度がひと月に1度以下の人は、認知機能の衰えを示した人の割合は8.4%に達した。また、オレンジジュースを毎日飲む人は、飲む量がひと月に1杯以下の人と比べ思考能力の衰える可能性が47%も低かった。
また果物に関しては、摂取量が最も多かったグループと少なかったグループのテスト結果に違いは確かにあったものの、そこまで大きなものではなかったという。
ただし、果物のジュースは高濃度の果糖によりカロリーが高いことが多いため、1日に摂取するのは4〜6オンス(118.2〜177.4ml)にとどめておいた方がいい、とアドバイスしている。
朝一杯のオレンジジュースで数十年後の認知症が予防できそうなので、積極的に摂りたいです。購入時には果汁100%のものであるかも見といた方が良さそうですね。
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